アジャイル開発のための自動化ツール技術実習研修


目的
ソフトウェア開発を効率よく推進するためには優れた自動化ツール群を効果的に活用していくことが必須です。一方、最近の自動化ツールの多くは、アジャイル開発パラダイムを意識し、それを前提として機能が構築されています。このように、アジャイル開発とそのための自動化ツール技術を一体のものとして捉え、より深い理解のもとに、ソフトウェアアジャイル開発のための実践的技術力を短期間に習得することを目的とします。

ねらい: ビジネスのグローバライゼーションの進展とともに、インターネットベースのITシステムへの要請は益々強いものとなっています。そして、激しい競争の中にあって、ITシステムの短期開発が求められています。
しかしながら、日本のソフトウェア業界におけるアジャイル開発についての理解は極めて遅れており、したがってまた、ソフトウェアの自動化技術への取り組みも欧米の後塵を拝している状況です。
このような状況を克服すべく、日々の開発に従事する中堅技術者に対して、自動化ツールを中心としたアジャイル開発のための実践的技術を短期間で教育致します。教育の対象とする自動化ツールは、世界的なレベルで活用されている最先端ツールから選択し、アジャイル開発を実践するために必須のツールセットとして統合しています。これらを実習することによりアジャイル開発を効果的にスタート出来る能力を短期間のうちに習得することを狙っています。

対象: 25〜35歳の中堅ソフトウェア技術者。
@ ソフトウェアプロジェクトリーダー
A ソフトウェア開発エンジニア


内容
解説編と実習編の2部構成で実施致します。
<解説編>
@  アジャイル開発の考え方と概要
―アジャイル開発の考え方
―XP(eXtreme Programinng)の概要
―スクラム(Scrum)の概要
A  自動化ツールの解説
―ソフトウェア構成管理ツール群
―ソフトウェアテスト自動化ツール群
―ソフトウェア課題管理システムITS(Issue Tracking System)
<実習編>
ソフトウェアアジャイル開発のための自動化技術の中核を構成する次のツール群を実習します。これらは、すべて世界的に活用されているOSSであり、使用権の取得が自由なものです。
―変更歴・バージョン管理ツール:Subversion, Git
―ビルドツール:Ant, Rake
―構成管理ツール:Maven, Buildr
―CIツール:Jenkins(旧名Hudson)
―GUI(Graphical User Interface)テストツール:Selenium
―ITS(Issue Tracking System): Redmine

 
期間: 解説編、実習編の各々について、一日(7時間)と致します。解説編、実習編を個別に実施することも可能です。両者をセットで実施する場合に、ウィークデイに2日間連続して実施することが望ましいですが、中堅技術者は往々にして顧客対応の仕事で多忙であることを考慮して、
―7時間/土曜日×2日
―3時間半/土曜日×4日
のように、顧客事情に応じた形態にも対応致します。

セミナーの実施形態: 1)開催会場の手配や実習用のパソコン等の設備は依頼主様のご負担でお願い致します。
2)解説編につきましては、講義用資料を冊子で15部用意させて頂きます。それ以上の参加者があるときは、講義用資料代追加費用が発生します。

3)実習編につきましても、講義用資料を冊子で15部用意させて頂きます。なお、実習編につきましては、個人指導を伴う関係から、参加者数を最大15名/クラスとさせて頂きます。これを超える参加者がある場合には、クラスを分けて頂き、クラス数に応じた講義料を頂戴致します。
4)実習編においては、受講者のパソコンを講師側が用意するサーバに接続して実習して頂きます。したがいまして、ご用意頂くパソコンにはインターネット接続可能な環境をご用意頂きますようお願い致します。また、Java(JDK1.6以降)およびEclipse IDE for Java EE Developersの事前インストールをお願い致します。

講師: ・片岡 雅憲
東京大学工学部卒、(株)日立製作所にて、各種ソフトウェア製品開発、ソフトウェア生産技術開発に従事、(株)日立製作所 システム開発研究所所長、日立ネットビジネス(株)社長、日立INSソフトウェア(株)社長、(株)テクノロジックアート 取締役 等を歴任。

・坂本 衛
産業能率大学系情報学部卒、日立西部ソフトウエア(現日立ソリューションズ)に入社後片岡の下で各種ソフトウェア製品の開発に従事、中小ソフトハウスやITサービス会社にて事業部長・役員を歴任後、2011年に(株)コーディングを設立、代表取締役プログラマ。

その他: セミナー費用は、解説編、実習編の各々について頂戴致します。ただし、実習編において参加人数が15名を超える場合は、クラス分けをして実施し、クラス数に応じた費用を頂戴致します。
旅費交通費:横浜市内/川崎市内/東京23区内は無償とします。左記以外で横浜駅を起点とした鉄道営業距離が50Kmを越える会場でセミナーを実施される場合は、旅費交通費を実費で頂戴致します。
・その他、当セミナーに対するお客様のご要望等がございましたら、検討させて頂きますのでお知らせください。

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